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2016年12月28日水曜日

大長編ドラえもんの感想をたらたら綴る その20(のび太の宇宙漂流記)

年の瀬ですね。
今回もネタバレというか、見たことがある人向けの感想文となってますのでよろしくお願いします。


パンフの書き下ろしも徐々に手抜き感...

ドラえもん のび太の宇宙漂流記(1999)

前作"南海大冒険"は芸能人を声優起用したりものすごい歌をものすごく歌う人を主題歌に起用したり、藤子F不二雄先生没後の第一作にして完全に好き放題やってる感が(舞台裏の実際はどうだったかは知りませんが)溢れ出ていた作品だったわけですが、本作はかっちり軌道修正されており、非常にそれっぽく作られています。



それっぽい
まずストーリー面でいきますと、前作同様序盤はコミックス短編が元ネタになっております。 ただ前作と比べるとコラージュが粗くないといいますか、上手く本編オリジナルストーリーに混ぜ込んでるんじゃないかなと思います。SF少年活劇なストーリーも非常にF先生っぽいですね。
更にゲストキャラクターのほうを見ていきますと、こちらもなんというか非常にF先生っぽい、少年漫画の王道的配置のキャラクターたちです。ロボや星人たちの造形も非常にそれっぽいんですよね。



アンゴルモアもそれっぽい
~っぽいと序盤から連呼しておりますが、そこが、前作から持ち直そうとスタッフが努力したんだろうなぁと一番感じるところであり、結果としては今作の欠点となってしまったのかなぁと思うところでもあります。あくまでF先生"っぽい"留まりなんですね、残念ながら。目新しさだとかSF(少し不思議)成分はほとんどなくて。




前述の通り前作に比べるとすごい努力の跡を勝手に感じるので、個人的には上から目線で"一定の評価をしています"とかなんとかかんとか言いたい作品ではあるのですが、やっぱり大長編全体で見れば下から数えたほうが早い、かつ、あまり印象に残ってない大長編作品という位置づけになってしまうかなぁという何となく可哀想な気もする作品です。エンディングはこれから勉強するSPEEDさんが担当してますが、今作公開と同年の年末に解散を発表(解散自体は翌年)しているという情報も一応お知らせしておきます。ゴーゴーヘブン。

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