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2017年1月6日金曜日

大長編ドラえもんの感想をたらたら綴る その22(のび太と翼の勇者たち)



僕は鳥人だよ。

観たことがある人向けの感想文だよ。





手抜きパンフからの脱却


ドラえもん のびたと翼の勇者たち(2001)

鳥が劇進化したパラレルワールドに迷い込んだのび太たちが、自分の力で飛べない鳥人グー助とあんなことこんなことする話です。
出だし、すごく良いです。俺たちの出木杉くんがスフィンクスとか天狗伝説とかを引き合いに出して、鳥人本当にいるかもねみたいな空気醸し出してたら実際にそういう世界に踏み込んでいっちゃうっていう、あー藤子先生やりそうじゃん、頑張ったじゃんって感じの導入です。自分の力で飛んでみたいと努力するのび太と、過去の事故から自分の翼で飛ぶことができなくなったグー助の邂逅も良いです。ここ数作の体たらくが嘘みたい。


久々の正統派主役格ゲストキャラ
ペ○カン便のせいでこの手の擬人化の世界では必ず荷物運びをさせられるペリカンとか腹の底まで真っ黒な警察ガラスとか、鳥類しか出せないという制約がある中では世界観も上手く描けてるんじゃないかな、と思います。でもイカロスはデカ過ぎるよね。意味もなくデカすぎる。のび太たちが人間であることを明かしたときに"俺は知ってた"っていう発言もなんで入れたのか意味わかんないです。ミサワかよ。あとグー助の弟のエピソードが完全にいらない。漫画版ではほんのすこしだけ活躍があるんだけど、それすらカットされてて完全にいらない子です。マスコットキャラ(宇宙開拓史でいうところのチャミー、宇宙小戦争でいうところのロコロコ)をどうしても出したかったのかな。でも逆に藤子作品っぽくない糞みたいなマスコットキャラとして始終してしまっていました。


生まれてこないほうがよk
ということで概ね頑張った感が評価できる、後期のぶ代ドラ大長編の中でも屈指の作品じゃないかなと個人的には思いますが、じゃぁ面白いかと言ったらゴニョゴニョゴニョゴニョなのでシリーズ全部観ないと気が済まない人以外には用のない作品かなと思います。F先生以降ののぶ代ドラにずっと言えることですが、ストーリーの進み方が常に唐突で...
主題歌は脇役キャラで声優に初挑戦!棒ゼリフで気を吐いた知念里奈さんです。




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